【2019年度版】美容室・サロン経営にオススメの助成金
2019年10月3日 カテゴリー: コラム
美容業助成金サポートならお任せ!ベネフィット社会保険労務士法人の櫻井です。
いつかは「自分のお店を持って独立を」と考えるスタイリストの方も多いと思いますが、美容室の開業・経営には、まとまったお金が必要になるものです。
まとまったお金を用意するには、親族にお金を借りたり、金融機関から融資を受けたりと色々と方法はありますが、知っておきたいのが「助成金制度」です。
助成金は借入金とは異なり返済不要のお金で、労働者の雇用環境の改善や、地域経済の活性化を目的として国から支給されるお金です。
助成金は誰にでも受け取れるものではなく、要件をクリアする必要があるものの、モノによっては大きなお金を得ることも可能ですので、資金繰りの助けになると言えるでしょう。
今回は美容室・サロン経営にオススメの助成金制度をご紹介いたしますのでご参考ください。
1.助成金のおさらい
(1)助成金のメリット
前述したように助成金は返済の必要ないお金です。
これは特に雇用関係の助成金については財源を雇用保険料としているからです。国としては、雇用環境の改善や、地域経済の活性化を目的としているので、保険料を支払った上で、雇用者の労働環境整備等を行なった企業に対しては、助成金をボーナスとしてあげているわけです。
また助成金は一回だけの支給のものもあれば、要件を満たすことで毎年申請+受給が可能なものもあります。毎年助成金を受給できるなら運営資金の助けとなります。
さらに助成金が受給できるということは、労務環境が整備されていると公的に認められていることになるので公的融資が受けやすくなることにも繋がります。
(2)助成金活用で注意したい部分
助成金内容はずっと同じというわけではなく、毎年のように内容が変わっていくので、最新情報は常にチェックしておく必要があります。
また申請に関する手続きや要件の確認は容易ではないこと等から申請から受給までの時間が大幅にかかることが大半です。
その他にも申請期限の厳守や就業規則の整備など、手間のかかる作業がたくさんあります。
2.オススメの助成金制度
(1)キャリアアップ助成金
パートタイマーやアルバイト、契約社員といった非正規雇用者のキャリアアップ促進を目的とし、対象労働者の正社員化や賃金規定の改定など処遇改善に関する取組を行うことで助成金を受給できます。
雇用関係助成金の中でも最もポピュラーで様々な企業が活用しています。コースごとに条件・支給額が異なりますが、毎年の受給も可能なものもあるので、しっかりとチェックしてください。
(2)トライアル雇用助成金
職業経験不足等の理由で就職が難しい労働者や、離職期間が長い労働者等について一定の試用期間を設けて雇用した際に助成金が受給できる制度です。
試験的な雇用を行なった後に常用雇用するかどうかは本人の適性を見て企業が判断できるので雇用のミスマッチを防ぐメリットもあります。
同制度は出産や育児等で1年以上離職していたという方も対象となります。美容師の中には子供がいるママさん美容師もたくさんいますので活用が期待できます。
(3)両立支援等助成金
育児や介護等といった家庭の事項と仕事との両立を目的として、自社の労働環境改善を行った場合に助成金が受給できる制度です。
男性の育児休業取得率は低いものの現在は男性女性に関わらず育児に参加する時代ですので、育児や介護で優秀な美容師の離職を防ぐためにも同制度の活用は大変有効です。
(4)人材開発支援助成金
仕事に必要な専門知識・技能の習得に必要な職業訓練の経費や訓練中の賃金を助成してくれる制度です。
美容室経営が成功し、雇用人数も増えてきた場合には、研修機会も多くなるので利用したい制度です。
(5)業務改善助成金
生産性向上のための設備投資やサービスの利用などを行い、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合に利用できる助成金です。
POSのレジシステムや顧客管理システム導入に活用できる他、人材育成・教育訓練による業務の効率化にも使えます。
3.まとめ
助成金活用でポイントになるのは
- 雇用に関するものが多く、申請には様々な条件があること
- 自社の活動に合った助成金かどうか、実際に適しているかの確認が重要
ということです。
助成金申請には、賃金台帳や雇用契約書、就業規則まで様々な添付書類が必要で、少しでも不足があったり申請書類に不備があると、受給対象から外れます。
全てを自社でするとなると、手間がかかり、多くの時間を浪費してしまう可能性があります。
美容師経営は本業で時間を取られることが多々のため、余計な時間浪費を避けるためにも助成金専門の社労士へのご相談をお勧めいたします。
助成金専門社労士であれば、常に最新の助成金を把握し、企業にあった助成金の提案を行い、申請書類の作成も迅速に行います。
また、要件クリアのためのアドバイスも行い、助成金受給まで的確にサポートいたします。
助成金への申請をお考えの方は、ベネフィット社会保険労務士法人までお問合せください。
美容室、理容室、ヘアサロン、ビューティーサロンなど美容業に詳しい社会保険労務士・税理士が、助成金受給のための申請をサポートいたします。