【2020年度】両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)
2020年11月12日 カテゴリー: コラム
美容業助成金サポートならお任せ!ベネフィット社会保険労務士法人の櫻井です。
今回は、2020年度版の両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)について解説します。
こちらの助成金については過去にも解説しましたが、2020年度版として以下の通り、支給要件が一部変更されています。
それでは、さらに詳しい内容を見ていきましょう。
概要
厚生労働省では、女性社員の活躍推進に取り組む中小企業を応援しています。
中小企業事業主が女性社員の活躍に関する状況把握・課題分析を行った上で、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(女性活躍推進法)に基づき、課題解決に相応しい取組目標及び数値目標を盛り込んだ一般事業主行動計画(行動計画)を策定・公表し、取組目標を実施したことにより、数値目標を達成した場合に助成金を支給しています。
申請のステップ
まず、助成活躍推進の取り組み及び助成金申請の流れについて解説します。
大まかな流れとして、以下の4つのステップで進めていきます。
①女性社員の活躍の状況把握を行い、女性の活躍に向けた課題を分析
②課題解決に相応しい数値目標とその達成に向けた取組目標を盛り込んだ行動計画の策定・公表・策定届の届出と女性活躍の状況の公表(※公表は、「女性の活躍推進企業データベース」)
③取組目標の実施
④取組目標を実施した結果、3年以内に数値目標を達成し、達成状況を公表(公表先は②と同じ)
⇒助成金の支給(定額)
助成額は、47.5万円<60万円>となっています。
※〈〉は生産性要件を満たした場合に支給
数値目標と取組目標について
助成の対象となる目標の区分として、以下の4つが定められています。
- 女性の積極採用に関する目標
- 女性の積極登用・評価・昇進に関する目標
- 女性の配置・育成・教育訓練に関する目標
- 多様なキャリアコースに関する目標
それぞれの目標区分における、助成の対象となる数値目標と取組目標として、以下のような内容があります。
- 女性の積極採用に関する目標
ある採用区分(中途採用を含む。)で、採用における女性の競争倍率(応募者数/採用者数)を○倍まで引き下げる など取組目標
女性のいない又は少ない職種に、より多くの女子学生の応募が得られるよう、ホームページ等で、社内で活躍する女性や女性に対する支援制度等の紹介をする など
- 女性の積極登用・評価・昇進に関する目標
女性のいない又は少ない雇用管理区分(職種・資格等)で、女性の比率を○%まで引き上げる など取組目標
女性のいない又は少ない職種・資格等への配置転換・コース転換を可能とする、研修の実施(業務に必要な知識・技術を付与するための研修の実施、必要な資格を取得するための研修の受講・受験費用負担等) など
- 女性の配置・育成・教育訓練に関する目標
管理職に占める女性比率を○%以上とする など取組目標
管理職をめざす女性社員を対象とした、キャリア形成や動機付けのためのセミナーの実施(自社や他社の女性役員や女性管理職等を講師として、めざすべきロールモデルをイメージできる取組等) など
- 多様なキャリアコースに関する目標
一般職の女性労働者のうち、総合職へのコース転換者を●年度の○%から□%以上増加させる/□人以上増加させる取組目標
一般職から総合職へのコース転換制度や試験制度の構築と実施 など
まとめ
今回ご紹介した両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)のように、官庁では女性が活躍できるようさまざまな支援策が講じられており、今後、仕事での男性と女性の格差はさらに縮まることが予想されます。
とくに、社内の女性比率が高い企業は、一度こちらの助成金の活用について考えてみてはいかがでしょうか?
助成金の申請をお考えの方は、ベネフィット社会保険労務士法人までお問合せください。
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